広告が好かれる世の中

皆さんは広告と聞くとどのような印象を受けますか?

 

広告と一言で言っても様々な種類があります。
CM、看板広告、雑誌広告、そしてネット広告など。

 

特にネット広告は市場規模が1兆円を超えており
今もっとも注目を集めている広告媒体ですね。

 

ただ一方で、広告に対して良い印象を持っていない人もいることが確かです。

 

「興味のない広告がひたすら現れる」「広告のバナーが邪魔でコンテンツを閲覧しづらい」など
広告の存在意義がないんじゃないかってくらい、広告の弊害も起こっています。

 

広告はそれで良いのでしょうか。人から嫌われる存在で良いのでしょうか。
自分はそうは思いません。そもそも広告主も嫌われたいと思って出しているわけではありません。
本来は、広告主も世の中をよくしたいと思い広告を出しています。
自社の製品を必要としている人に届けたいと思い広告を出しているはずです。

 

それなのに”広告”というだけで偏見を持たれ、押し売りのような印象を受けてしまうようです。
なかなか難しい問題です。

 

なので今日は今の時代の広告のあり方について書きたいと思います。

 

まず大前提として、広告ってなんだと思いますか?
実際ネットで調べると下記のような意味が出てきます。


人々に関心を持たせ,購入させるために,有料の媒体を用いて商品の宣伝をすること。また,そのための文書類や記事。 「新製品を雑誌に-する」 「新聞に-を出す」 「新聞-」


広く世の中に知らせること。 「新聞紙にして…天下に-する/明六雑誌 20」 「その為に一言-します/侏儒の言葉 竜之介」 〔 (1) advertisement の訳語。 (2) 類義の語に「公告」がある。広く世間に告げ知らせるという点では,共通であるが,「公告」が公的な性格を持つ内容を告知することをいうのに対し,「広告」は私的な内容のものを知らせることをいう〕

 

人々の関心を持たせる。広く世の中に知らせる。それが広告の役割です。
関心を持つかどうかは広告を見た人次第であり、別に押し売りをしているだけです。

 

それでも世の中には、特にネット広告に関しては、
広告はクリックしない、怪しいから広告経由では買わない、といった人が多いです。なぜでしょうか。

 

思うに、広告の出し方とビジネスモデルの問題だと思います。
まず、ネット広告はこれまでのマス広告よりも手軽に出稿が可能であり、
枠の限界もありません。

 

媒体に関しては枠を増やせば増やすほど収益は増えますし、
アドテクの発展で様々な形式の広告が出せるようになっております。

 

また、いわゆるインプレッション課金と言われる表示形式のものや
CPCと言われるクリック課金の広告もあるのですが、
表示されればされるほど儲かる、クリックされればされるほど儲かる、
そんな仕組みになっているので、しつこいくらいに広告が表示されたり、
広告が避けて通れなくなっています。だから広告は嫌われているのだと思います。

 

一昔前は、広告文と関係ないWEBサイトに飛ばされたりすることも多かったので、
広告をクリックすると欲しい情報が手に入らないと思っている人も多いのも現実です。
現在では広告文やクリエイティブと関係のないWEBページは表示しにくくなっているのですが
未だに広告を信用していない人が多くなってしまいました。
そのため、先ほどの辞書の意味でもあった関心を持たせることが実現しにくくなっています。

 

そう考えると、広告に対して悪い印象を持たせているのは
かつての広告主であり、媒体であり、広告代理店です。
当然すべての広告主、媒体、広告代理店が悪いわけではありませんが
一昔前の一部の業者によって悪い印象を持たれてしまっているような気がします。

 

もっとも、現在は以前よりも広告ポリシーが強化され、
関連性のない広告の表示が難しくなってきているので
広告をクリックすれば期待しているページに到達しやすくなっています。
広告の目的である、関心を持ってもらう、広く世の中に知ってもらうということが
実現しやすくなってきました。

 

ユーザーは自分が関心の高い広告が表示されるようになり
広告主は自社の広告を見て欲しい人に、広告を届けられるようになっています。

 

情報過多の現代において、本来理想である形に近づいております。
情報が多すぎて溢れている状態において、自分に必要な情報だけを広告として届けてくれるとしたら
ユーザーとしても快適に過ごすことができるはずです。

 

テクノロジーがそこまで来ているので、
次は広告主が自社の商品を必要としているユーザーを正確に見極め、
適切な場所、条件、タイミングで広告を届けていく必要があります。

 

ネット社会なので、ユーザー側も自分で情報を取りに行きます。
そのタイミングでしっかりと自社製品やサービスをアピールすることも重要です。
むしろ、最も広告を出すべきタイミングです。

 

ただし、ユーザーは自分が欲しいものが正確にわかっていないことも多いので、
こちらから伝えてあげる必要があります。
そのためには、広告主がユーザーに正しくアプローチするための努力が必要です。
ユーザーの動きを理解し、適切な媒体に広告を出していくためのメディアプランニングを行い、
コンテンツを通してユーザーにとって有益なものであるということを的確に伝えなければいけません。

 

そうなると、広告クリエイティブだけでなくコンテンツも重要です。ユーザーは自分で情報を取りに行ける時代なので、
しっかり商品を吟味してから購買に移っていきます。あくまで広告は接点の創出手段なので、
それだけではユーザーの理解は得ることができません。

 

接点から購買までのユーザー体験、ストーリーを考えた上で、
広告の配信手段とクリエイティブを検討する必要があります。
その広告やPR全体を通して何を感じ取って欲しいのか、どんな未来を見せてあげたいのか
じっくり検討した上で、ユーザーに届ける。

 

そこまで考えられたクリエイティブであれば、
本来は嫌われるどころか好かれるような広告になっていくはずです。

 

それでもやはり、広告のイメージはそれほど変わっていないような気がします。
個人的にはとても悲しいことです。

 

広告があまりに複雑になりすぎていること。容易に出せるようになった分、
広告主が増えすぎてしまい、しっかりとした管理ができていないこと。
媒体側のエゴ。理由はたくさんあると思いますが、
どこかでこういった潮流を変えなくてはいけません。

 

実際Googleなどのぷらっとフォームを提供している企業は
ポリシーを更新して厳しくしたり、工夫をしています。

 

広告主はいいものを作ればユーザーに届けることができ、売れる。
ユーザーは自分にとって必要な情報に快適にアクセスできる。

 

そんな世の中を作るためには広告技術やモラルの向上が必要です。
みんなでいい世の中を作っていきましょう。

 

今回は以上。

 

小木曽