『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』の感想とフリー時代の生きがい


こんにちは。
小木曽です。


先日、『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』 という本を読んだので簡単に感想と自分の考えを書いていこうと思います。少し古い本ですが、現代での十分に有効な知見が詰まっておりますので、興味ある方はぜひお手にとっていただければと思います。


目次

フリーの種類とビジネスモデルの違い


あらゆるものが無料化している昨今ですが、皆様はなぜそのサービスが無料で利用できるのか、考えたことはありますか?例えばTwitter、Facebook、そしてGoogleが広告収益で成り立っているというのは有名な話です。

フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略  によるとフリー(無料)のサービスは大きくわけて4つのビジネスモデルがあります。1つ目が別の人がお金を払っているパターン、2つ目が別のポイントでお金を払っている場合、3つ目はお金以外の何かを提供している場合、4つ目はゆくゆくは有料プランを検討する場合です。

1つ目の別の人がお金を払っているパターンというのは、先ほども申し上げたようなSNSのプラットフォーム、そしてGoogleなどのサービスが該当します。企業が払った広告費で全てをまかなっており、利用者が増えれば増えるほど広告の価値も上がっていき、間接的に儲かっていく仕組みです。


2つ目の別のポイントで支払っている場合というのは、例えば本体代はかからないけど月額費用やカートリッジの交換でお金を撮るようなサービスです。一見無料に見えて別のところでバッチリ費用を回収しています。


3つ目のお金以外の何かというのは、例えば自身の顧客情報などの、お金ではないけれど価値があるものをさします。以前、レシート情報を1枚10円で買い取るサービスがありましたが、情報やデータに価値を感じる企業は増えています。

4つ目のゆくゆくは有料プランを検討してもらう場合ですが、いわゆるフリーミアムですね。最近このフリーミアム戦略が非常に増えてるので、フリー戦略というとフリーミアムを連想する人も多いのではないでしょうか。

カネとモノが溢れている時代の生きがい


私たちは様々なものが無料で利用できる時代を生きているわけですが、多くの物が無料になったからといって急に生活が裕福になるわけではありません。無料で何かを支えている分、どこかで誰かがその分を支払っているので、回り回ってわたくしたちの生活のどこかでコストがかさんでいくことになります。


しかし、頭のいい人は上手くそれを回避したり、時間や労力をかけて現金のかからない生活を送っています。価値観は人それぞれですが、それほどお金をかけずにいきていくにはそれほど困らない時代になってきているでしょう。ですが、現実では生活するお金が足りず困っている人も多く存在します。


そういった人々はなぜお金が足りないのでしょうか。それは、生きるために生きているのではなく、何かの目的のために生きているからです。明確な目標がある人もいれば毎日の快楽のために生きている人もいる。あくまで生きることは手段なので、いくらお金があっても、あらゆるものが無料になっていったとしても満たされない。


物に関しても生活には困らない程度の物が手に入ると言えます。それでもやはり足りないと感じてしまう。人間は欲望の生き物なので、生きるために最低限の物が満たされると、さらに上位の欲求を求めるようになります。マズローの欲求5段階説は有名な話ですね。
マズローの欲求五段階説



そうなってくるとやはりお金のために生きることには限界があるのかもしれません。よく『〇〇○万円達成』みたいな肩書きを持っている人がいますが、その先にどうなったかを聞いたことがありません。ネット世代の人たちがこれから台頭してくるのかな?とも思いますが、ネット世代以前にもそういう人たちっていたとおもうんですよね。



お金のために頑張っているとお金が手に入った瞬間次は何のために頑張るのかわからなくなる。お金があってもなくても生きていくことはできる。極論ホームレスだろうが何だろうが空き缶を集めていればいきなり死んだりしない。フリーの効果が全てではないですが、少なくともフリーという戦略の恩恵だと思っています。

自由と無料、2つのフリー



フリーには無料と自由の両方の意味がありますが、フリーの時代とはよく言ったもので、確かに自由にもなってきた気がします。ただし、それによって必ずしも幸せになっているかというとそうではない部分もあります。自由という言葉が逆に自身の自己肯定感を下げてしまっている。だから今、自己理解や原体験などの自己分析ブームがきつつあり、自由をどう使うかを真剣に考える人が増えています。


自由の使い方を考えるとは贅沢な話のようで、もしかしたら人は少し制約が会った方が楽に生きられるんじゃないかと思ったりもします。人々がフリーになっていく中、そのフリーを使いこなせる人は、案外少ないのかなとも。


実際自分もフリーな時代に自分が何をしていこうか悩んでいます。生きていくには困らないけれども、自分の人生を何に使うか、考えているところです。


少し長くなってしまいましたが、フリーのビジネスモデルが増えてきたのは時代的にも必然なのかなと思いつつ、個人の自由としてのフリーに関してはもう少し助け舟が増える時代になることを祈っています。


まとめ



だいぶゆるく感想を述べましたが、本書はもっとゴリゴリのビジネス寄りでフリーについて述べられてますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。非常に興味深いです。


ということで、今回は以上。


小木曽