M1グランプリと自分の生き方

こんにちは。
小木曽です。


昨日、会社の忘年会がございました。
普段あまり会社のことはブログに書かないようにしているのですが、これだけは書いておきたいと思ってパソコンに向かっております。


会社のM-1グランプリに関して。笑いの勝負を本気でやってきました。


他のメンバーがどれほどの本気度で臨んだのかはわかりませんが、私は本気で勝ちを取りに行きました。これで負けたら引退すると宣言して。



そして、結果負けました。




負けたらもう2度とやらないと決めていたので、本当にもうやることはないとは思います。それくらいの思いで臨みましたし、本気で勝てると思っていました。それだけ使ってきたエネルギーと時間が違うと思うので。



そして、もともと人前に出るのが苦手だった人でもここまでできるようになるぞと言いたかった。だから本当は勝ちたかったけど、負けたものは仕方ないからプラスに転換していく。



ということで本当に最後に、人前に出るのが苦手だった人間が大勢の前でサンシャイン池崎をやりきるまでの軌跡を記事にまとめます。


目次

お前はセンスがない


「お前はセンスがないからやらなくていい」
新卒の頃、同期か先輩か忘れましたが言われた言葉です。何のことかというと、朝礼の掛け声に関してです。


当時、うちのチームでは交代制で掛け声を考えて、朝からわちゃわちゃやる文化が根付いており、私も私なりに掛け声を考えました。正直何を考えればいいのかもわからず、苦しんでいました。


そこで2回ほど掛け声をやって言われた言葉が先述の言葉です。
ああ、自分には人を盛り上げるセンスがないんだなと思いました。当時は仕事の方がいっぱいいっぱいだったのでそこまで気にしていませんでしたが、そこそこ自信は失っていました。



おぎニュー


そんなこんなで、しばらく表に出ない期間が続きましたが、部署移動をきっかけにまた人前に出る機会をいただきました。それがおぎそニュース、通称「おぎニュー」。毎朝ニュースを共有するだけなのですが、特徴はニュース共有の前に掛け声のようなものがあります。


私「オ!」
皆「ギッソ!!」
私「ニューッス!!」

実はこの3行の中に大変コミカルな振り付けがあるのですが、テキストで表現が難しいのでそこは想像にお任せします。


こうして、人前に出るのが苦手な私が、毎日数名〜十数名の前に出るようになりました。



運動会


うちの会社には運動会があります。
そして現在はもうない文化なのですが、運動会1ヶ月ほど前から、全体朝礼にて各チーム意気込みと盛り上げを行うという恒例行事がありました。


例えば青チームであればガチで顔を青く塗りたくってブルーマンをやるなど、結構ガチ目の出し物を数百人、日本全国の拠点にも繋がってる中披露するというえげつないコーナーです。


自分には一生縁がないと思っていたコーナーだったのですが、ある日の朝メールを見ていて戦慄したのを今でも覚えています。



「うちの部署に面白いやついるっす!Nと小木曽っす!!」



はい、先輩がぶっこんできました。
正直当時は、この人は何を言っているんだろうと思った。できるわけがないだろう、どうせ無理ってなって他の得意な人がやるはず、3日前までそう思っていた。


でも、どう考えても他のメンバーの空気は俺ともう一人の同期であるNでやる方向でした。やるっきゃないと思い、当時営業だったので展示会で名刺交換をしながら、何をやったらいいかを必死に考えていた。


そしたら不意にNがこう言った。



「どぶろっくやろう!ぜったいウケる!」


とりあえずYoutubeで検索することから始めた。
この頃はまだネタの案は人に任せていた。



もしかしてだけど


なるほど、こういうネタね。
聞いたこともなかった芸人だったが、確かにやりやすそうではあった。そして日曜日にネタ作り。


モヤモヤさまぁーず見ながら30分でネタをつくりあげた。我ながら早かったと思う。

そして本番。他のチームが形から入り色々衣装も決めている中、メンドくさがりな私はあたまにバンダナを巻くだけという、もはや「どぶろっく」ですらないコスチュームで挑む。







そしてめっちゃうけた



これが自分の最初の成功体験だった。



怒涛の経験積み


例えばお笑い芸人が、M1グランプリやR1グランプリで一度実績を出すとどうなりますか?そう、仕事が舞い込んできます。オファーがたくさんくる。


会社も同じです。一度当てるとオファーがきます。


特に2年目〜3年目は2桁を超える回数で、2〜3桁の人数の前で、ペアを変えながらやり続けました。


「小木曽が出れば安定だね!」


そう言われるくらい、人前で何かをやることに失敗がなくなっていった。センスがないと言われたあの頃の自分からしたら想像もつかなかったと思うし、新卒の頃から変わった人ランキングという統計を社内で取ったときも、そりゃ1位になるだろうと思っていた。




天才


ちなみに内輪のネタ作りに関しては僕は天才です。そう言い切れるくらいの実力と実績はあると思います。3分くらいもらえれば1分のネタが作れるくらい、一瞬でネタを作り上げて実行します。


ですが、これは自分の頭が切れるとか、センスがあるのとは違います。単純に、日頃から考えている時間が違うので、ストック量が違うんです。


一時期、毎週毎週ネタをやっていたので、どこかに笑いのヒントがないかと考える生活をしていました。そのくせが残っているのか、別に発表することもないのに、いまだに面白いネタを見つけると、「これはいけるぞ!」と思ってしまいます。そのストックが常にあるので、即興でネタができます。


正直、呪われてるなと思いました。



最近になって考えたこと


ですが、ここ最近は1年くらい前に出ることがなくなりました。そこそこ下が増えてきたってのもあるけど、そもそも会社としてそういうのをやらせるのはやめようってなってるんだろうなと、勝手に解釈してます。


そして、できるやつもいないんだろうなと。


そんな時に、会社の忘年会でM1グランプリをやると聞いて、立候補しました。これまでも文章では書ききれないくらいネタを考えてきたけど、どこからも評価されない社内でのコント。


ただ1つ気になっていたのは、正直今までウケていたのも、気を使って笑ってくれてるんじゃないかって思っている節もありました。ですが今回は得点がつく。俺が社内でどのくらいのポジションなのか明確につけられます。



だから、自分一人だけ立候補。そしてピンで出場。単純な自分の戦闘力だけで、戦って行こうと思いました。そして


負けたらもう2度とやらない。司会も幹事もネタも。



事前にそう宣言しての出場でした。



敗北


結果、私は7人中1票。惨敗でした。これにて引退が確定。


本当に悔しかった。勝ちにいったので。やりきったけど、やっぱり悔しい。



でも確かに勝ちにはこだわったけど、実は自分の苦手なことでも真剣にやればここまでできるんだぞってのを伝えたかった。そして、やりきればなんでも楽しいということも。


そこはある程度達成できた気がしたのでよかったです。正直今までで1番気合い入れてやった、いい引き際だったと思う。会社のM1に出ると決めてからそれしか考えていなかったので。






苦手を克服するということ


一般的にも、強みを伸ばすことの方が重要です。それは全く異論はないのですが、弱みを克服する経験も一度やっておいて損はないなと思いました。なぜなら苦手だと思うことも、一生懸命やりきっていれば楽しくなるからです。ただその域までが相当しんどい。

自分はこのことを5年間通してで学べたので、本当によかったと思っています。



さらに今回、自分が負けたことによって、下の子たちにもいい思いをさせることができましたし、負けたとはいえこうやって1つの一区切りで、伝えたいことが伝えられる機会にもなったので、今回の忘年会は本当に良かった。



正直、ネタをやりたがらない、すぐ「できない」と言う後輩に対して、本気で考えていないだけだろうと思う事もあります(これだけ聞くとガチブラック)。ですが、本気でやってウケる楽しさを身をもって感じてもらう経験が少なすぎたなと反省してます。



スポーツでもなんでも、うまくいけば楽しい。でも最初にその経験をさせてあげるのはコーチや監督の役割なので、できたらそっち側に行きたいなと思いました。だから現場は降りて、下に任せる、その補助をしようかなと。


そしてこれは仕事においても言えることだと改めて思いました。




笑いを通してみえたもの


今回の学びは自分の生き方にも繋がります。自分がたくさん効率の悪いやり方をやってきた分、他の人にはもっと楽に成果を出して楽しんでもらいたい。

先日SHOWROOMの前田祐二さんの「メモの魔力」という本を読みました。圧倒的な自己分析をしてきた前田さんの本で、その中に自分の人生のコンパスという言葉があります。自分の人生の軸のことです。


改めて自分の人生のコンパスってなんだろうと考えた時に、これだなと思いました。




「頑張った人が頑張っただけ成果を出せるように、頑張り方を伝えていく」



だから仕事でもプライベートでも、まずは自分が圧倒的にやって、ロールモデルを作って、もっとみんなが楽にやっていけるようにする。そして、自分はまた次のステージに行く。


そういう生き方をしていきたいです。そんなことを昨日の忘年会で考えました。



自分は頑張る人、頑張りたい人には力になりたいと思います。そのためにまずは自分が頑張る。不器用だから時間はかかるけど、まだまだ力が足りずもがいてますが、そういう生き方をこれからもしていきたい。それ以外の生き方が難しいのかもしれないです。




成果が出るまでは恥ずかしいけど、後になって話せるように意識くらいは高く持ってやって行こうと思う。



そして、変わっていくことも大切なので、自分の中の軸はぶらさずに、時代に合わせて変化していこうと思います。



きっと昨日のM1グランプリでここまで考えてたと思う人はいないと思うし、ただ承認欲求満たしたいだけだろって思う人もたくさんいると思います。実際おかしい人間なので仕方がないです。



ただ、頑張ったことは全てプラス転換していきたい。今回やりきったと思うから、内省して、今記事化してる。自分の生き方と照らし合わせて。



それをやるかやらないかで言えばやった方がいいと思うので、やりました。



今日から3連休です。
お酒も飲みますが、今回学んだことを活かして動き続けます。


最後に。



負けて本気で悔しかったけど
下が育って本当に良かった。



人が笑ってるのを見るのは好きなんです。仕事でもプライベートでも。その気持ちだけは忘れないようにしようと思います。

「それにしても、自分の人生には勝算があるなぁ!」

そう思えるかけがえないのない経験をしたと改めて思います。



ということで、二度とやらないっていうことを記録を残すために書きました。


これからも普通に普通の自分を宜しくお願いします。





今回は以上。



小木曽